水彩画を描くために必要な画材について 2026
- 8月8日
- 読了時間: 6分
更新日:8月9日
2021年の記事を加筆修正しました。
現在(2026年)、愛用している画材の紹介です。水彩をはじめたい方、何を買ったら良いか迷っている方の参考になれば幸いです。
1 透明水彩絵の具の基礎知識
2 透明水彩絵の具のブランド
3 水彩紙
4 筆
5 パレット
6 布巾、水入れ
7 鉛筆、練り消しゴム
1 透明水彩絵の具の基礎知識
透明水彩絵の具の主な成分は、顔料とアラビアゴム(展色材)、保存料など。アラビアゴムは水性の樹脂で、顔料を紙に定着させ、絵の具に透明感と光沢を与えます。透明水彩がベタベタとしているのは、このアラビアゴムの影響です。
小学生の頃使用していた絵の具は、不透明水彩絵の具と呼ばれるものです。不透明水彩絵の具と、透明水彩絵の具の成分は同じですが、顔料とアラビアゴムの配合比が違います。透明水彩の方がアラビアゴムの比率が高いので、透明度が高くなり価格も上がります。
絵の具にはチューブタイプと小さな箱に入った固形タイプがあります。

<チューブタイプの良いところ>
自宅で描くときは、チューブタイプの絵の具をパレットに出して固めたものを使っています。理由は、柔らかく筆に取りやすいからです。
パレットのボックス部分、半分くらいまで絵の具を入れます。1週間ほどすると固まります。量が少なくなってきたら同じ色の絵の具を追加します。パレットは洗いません。混ぜる場所が汚れたら濡れたティッシュで拭き取ります。

ボックスにどの色を入れたのか分からなくなってしまうので、色名をメモしておくことが大切です。私はこんな風に絵の具の名前をメモしています。

<固形タイプの良いところ>
固形タイプはしっかりと固めて作ってあるので、溶け出すことも少なく携帯するのに向いています。旅行には固形タイプのパレットを持っていきます。
固形タイプは小さく、絵の具は硬めなので、大きな筆で描くのには向いていません。そんな理由から、私はパレットを自宅用と旅行用で使い分けています。
2 透明水彩絵の具のブランド
教室ではホルベインの絵の具を使っています。初めて買うのであれば、ホルベインの18色セットをおすすめしています。色がバランス良く揃っていて、海外の絵の具と比べて買いやすい値段なのが理由です。
3 水彩紙
多くの方が水彩絵の具はどのブランドが良いの?と悩むと思いますが、私は一番重要なのは絵の具ではなく「紙の質」と考えています。どんなに高価な絵の具でも、絵の具を染み込ませる紙が良くないと絵の具の力を発揮できません。選ぶ際に知っておきたい、3つのポイントがあります。
<1紙の材料>
コットン100%の水彩紙が描きやすいです。低価格の水彩紙は、パルプなどコットン以外の材料が入っています。
<2 紙の厚さ>
グラム数は紙の厚さになります。300gが一番厚い紙です。厚い方が水を多く含むため、きれいな滲みが描けます。
<3 紙の目>
極細目、細目、中目、荒目などの記載は、紙の表面の目の荒さの違いです。初めて使うのであれば、細目や中目あたりが使いやすいです。
おすすめの水彩紙
①低価格帯 ミューズホワイトワトソン水彩紙パッド 190g 15枚 A4サイズ(1枚あたり約70円)
教室の練習用におすすめしている水彩紙です。私は色見本を作ったり、ラフを描くときに使っています。コットン100%ではないですが、色の発色も良く描きやすいです。
②中価格帯 ウォーターフォード水彩紙中目300g 12枚 F4サイズ(1枚あたり約360円)
コットン100%で300g、滲みがきれいに描ける水彩紙です。品質を考えるとコストパフォーマンスが高い紙だと思います。こちらも教室での練習用におすすめしています。
③高価格帯 アルシュ 水彩紙 ブロック 300g 細目23X31cm 20枚(1枚あたり約500円)
コットン100%で300g、フランスの最高級水彩紙です。私は作品制作に使用しています。アルシュにしか出せない滲みや、色の立体感があります。ぜひ一度試していただきたい紙です。
初心者の方こそ、高い紙を使って欲しいと考えています。
なぜなら、良い紙は紙が自然に美しい滲みを描いてくれるからです。逆に、安い紙はコントロール(技術)が必要になります。上手く描けない原因が、紙の質…ということが多くあります。いろいろ試して、自分が心地良いと思える紙に出会って欲しいです。
4 筆
筆には主に、100%天然毛のセーブル筆、天然毛を混ぜたリセーブル筆、ナイロンの筆などがあります。
①教室で推奨している筆 ホルベイン ブラックリセーブル700R(丸筆)
リス毛に特殊処理されたリセーブル毛を加えた筆です。天然毛100%の筆に近い柔らかい描き心地です。天然毛100%の筆は高価ですが、このリセーブル筆は買いやすいお値段です。描く画面の大きさによって、筆の号数は変わります。はじめの一本は、サイズ8号をおすすめしています。細かい部分が描ける0号もあると便利です。

②私が愛用している筆
フランスの100%天然毛のセーブル筆、ラファエル803です。ロシア産のブルーリスの毛を使用しています。はじめの一本は1号をおすすめしています。
③ぺんてる みず筆
外で水彩を使うときに使用する筆です。軸に水を入れて使うので、筆洗箱の必要がありません。旅行には常に2本、かばんに入っています。
5 パレット
パレットは割れにくく、長期間使用のできるアルミ製をおすすめしています。プラスチック製は割れやすいので推奨していません。はじめて買うのであれば、26個の仕切がついたパレットが使いやすいかと思います。
6 布巾
筆を拭く布巾や水入れは、自宅にあるもので十分。私は無印良品の布巾を使っています。
7 筆洗箱
筆を洗うための容器です。教室では蓋付きのものを用意して頂いています。(水を汲みに行く際にこぼさないため)
旅行にはこちらの小さいサイズ(250ml)を持っていきます。液漏れしないので、かばんの中に入れても安心です。
8 鉛筆、練り消しゴム
①鉛筆
私はクレタカラー グラファイトペンシルのB、3Bあたりを使っています。水彩を使っても鉛筆の粉が流れにくく、手で触ってしまっても汚れにくい(定着が良い)ので使っていますが、逆を言うと消しゴムで消えにくいので、描き直しが不安な方は避けたほうが良いかもしれません。
②消しゴム
練り消しゴムは、水彩紙の表面を傷つけないのでおすすめです。
以上です。
レッスンでは、画材の詳しい特徴についてなどもお伝えしています。
