私は絵を描く時、黄色、赤、青の三原色の３本の絵の具から色を作ります。
なぜ３本なのかと言うと、それは三原色が揃えば、全ての色が作り出せるという色の理論があるからです。

たくさんある絵の具の中から、３本の絵の具を選び出し混色すれば、組み合わせによって様々な色を作ることができます。
 
「Less is more.　少ないことは豊かなこと。」
 
この言葉が色作りにおいても、あてはまると考えています。
混ぜる絵の具が少ないほど、透明感が保たれ、必要最低限の数で最大限の豊かな色を作り出せるからです。
 
自由自在に色を作れるようになるには、絵の具の個性と種類を知ることが必要です。
レッスンでは、様々な三原色の組み合わせを提案し、絵の具の個性を覚えられるような構成にしています。
 
2016年から始まったこの教室は、9年目。水彩を始めて30年となりました。

試行錯誤をしながら積み重ねてきた混色技法ですが、今が一番楽しく、素早くできるようにもなりました。それは色の法則を知ったからです。

水彩を始める方が、少しでも早く描けるようになるように、その法則をお伝えしたいと思っています。
 
美しいと感じた色を、自分の手で再現できることは格別です。
 
みなさんと一緒に、色のおもしろさを体験できることを楽しみにしています！
 
 
おおのきよみ