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水彩画に必要な画材について


新型コロナウイルス感染症拡大のため、スタジオでのレッスンはお休みし、5月より水彩オンラインレッスンを始めました。オンラインレッスンを始めるにあたり、水彩画を描くために必要な画材をまとめてみました。画材にはたくさんの種類があり、何より大事なのは使用感の相性だと思っています。こちらに挙げたものは、いろいろ試した結果、個人的に相性が良く使用しているものですが、これから水彩を始めたいと思っている方、何を買ってよいか迷っている方の参考になれば幸いです。

【必要な画材】

1 透明水彩絵の具

2 水彩紙

3 筆

4 パレット

5 布巾、水入れ

6 鉛筆、練り消しゴム 【1 透明水彩絵の具 】

透明水彩絵の具は、その名の通り透明度の高い絵の具です。小学生の頃使用していた一般的な絵の具は、不透明水彩絵の具です。成分はほぼ同じですが、透明水彩の方が顔料は細かく、アラビアゴムの量も多いので透明になります。チューブタイプと小さな箱に入ったケーキタイプがありますが、私はパレットにチューブから絵の具を出して固めて使っています。旅行にはケーキタイプも持っていくこともあります。 ・シュミンケホラダム

私はシュミンケを使用しています。滑らかで水溶けが良く、絵の具が素早く筆に取れるところが好きです。初めて買うのであれば、バランス良く色が揃っている12色セットあたりがおすすめ。

・ホルベイン

教室ではホルベインの絵の具18色セットを使っています。シュミンケと比べると価格もお手ごろ。


【2 水彩紙 】

水彩を始めるにあたって、きっと多くの方が水彩絵の具はどこのものが良い?と悩むと思いますが、私は一番重要なのは絵の具ではなく、紙の質、と考えています。どんなに高価な絵の具でも、絵の具を染み込ませる紙が良くないと、絵の具の力を発揮できません。水彩紙にはたくさんの種類がありますが、私は3種類の価格帯の水彩紙を使い分けています。細目、中目、などの記載は、紙の表面の目の荒さの違いです。極細目から荒目までありますが、初めて使うのであれば、細目、中目辺りが使いやすいと思います。


1高価格帯 メインで使用 アルシュ水彩紙細目300g (F4サイズ・1枚あたり約300円)


2中価格帯 練習用 ウォーターフォード水彩紙中目300g (F4サイズ・1枚あたり約200円)


3低価格帯 教室練習用 ミューズホワイトワトソン水彩紙パッド 190g (B5サイズ・1枚あたり約50円)

質の高い紙ほど高価格になりますが、中価格帯のウォーターフォードはコットン100%で300gですが、コストパフォーマンス良く、使いやすい紙だと思います。教室でもおすすめしている水彩紙です。(グラム数は紙の重さ、厚さになります。たっぷり水を使うので300gはあったほうが良いです。)


【3筆 】

天然毛やナイロン、柔らかさの違い、穂先の形の違いなど、様々な種類があります。私は柔らかいリス毛が好みです。


・ホルベイン

ブラックリセーブル 700R(丸筆) 天然のリス毛に、合成繊維のリセーブル毛を混ぜた筆。たっぷりとした量感で、柔らかい描き心地です。描く画面の大きさによって、筆の号数は変わりますが、A4ほどの大きさであれば8号、6号あたり、細かい部分を描くために0号。丸筆と平筆、両方あると表現の幅が広がります。


・ブラックリセーブル 700F(平筆)


・ブラックリセーブルSQ 同じブラックリセーブルシリーズですが、穂先が鋭利なので、筆を立てると細かい部分も描くことができます。1号と3号を使っています。


・ラファエル

ラファエル水彩筆916

カナダリス毛100%の筆。柔らかく、絵の具の含みが良いです。気に入っている部分は、先端がまっすぐにカットされているので、エッジの効いた面が描けるところ。12号と14号を使っています。



【4パレット 】

パレットの仕切り部分にチューブの絵の具を出して、固めて使っています。少なくなったら絵の具を継ぎ足していきます。持ち運ぶことを考えているのであれば、パレットの重さも意外に重要。重いものは長時間持つのは疲れます。

・ホルベイン水彩パレット


・月光荘のパレットは、アルミ製なので軽く、銀鼠色が目に優しい使い心地です。 月光荘水彩アルミパレット

【5布巾、水入れ 】 筆を拭く布巾や水入れは、自宅にあるもので十分。私は無印良品の布巾を使っています。


【6鉛筆、練り消しゴム 】

鉛筆はどのブランドでも問題ないです。消しゴムに関しては、練り消しゴムを使ったほうが、水彩紙の表面を傷つけません。

・ホルベインデッサン用練りゴム


・鉛筆

私はクレタカラー グラファイトペンシルのB、HBあたりを使っています。水彩を使っても鉛筆の粉が流れにくく、手で触ってしまっても汚れにくい(定着が良い)ので使っていますが、逆を言うと消しゴムで消えにくいので、描き直しが不安な方は避けたほうが良いかもしれません。


以上です。 オンラインレッスンでは、画材の詳しい特徴についてなどもお伝えしていきたいと思っています。

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